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たとえ曇り空に向かってでも

最近どうも冴えない。

もやもやする。

こんなことしていて本当にいいんだろうか。

将来が不安。

今日は最低だ。

 

生き続けているといつでも調子がいいとは限りません。落ち込みがちな日々もありますし、心の中で上に挙げたような声がループすることもままあります。

 

そんな時にふと思い出すのです。「あのころに比べればずいぶんマシじゃないか」と。

 

そうしながら思いを馳せる。最低な時期を過ごしたことがあること。そしてそれを乗り越えてきたことがあること。そしてそれが自分の生きる力に変わった瞬間があったこと。すべては移ろいゆくこと。悪いことはいつまでも続かないこと。悪いことのなかにも幸運の芽は確かに存在していたこと。細かいことを気にしすぎると人生をスポイルしてしまうこと。100年も経てば誰も自分のことを覚えている人はいなくなること。

 

そんなことを考えながら、ゆっくり深く呼吸をすること。空を見上げること。たとえ曇り空に向かってでも。

 

そんなふうに、調子が悪いときに「過去の自分の最低だった時期」を思い出すと、気が楽になるときがありませんか。