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ニンゲンは犬に食われるほど自由だ

ニンゲンは犬に食われるほど自由だ。

 

かの藤原新也さんの本「メメント・モリ」にありまして。昔流行りました。

 

 

 

でも当時、この意味があまりよくわかってなかったです。

 

ファッションでこの言葉を捉えていた節があります。

 

 

 

僕らには好きな人に好きと言える自由もあるし、嫌いな人に嫌いだと面と向かって言える自由だってある。

 

ただし、リスクが伴う。好きな人に好きと言ったら「私はそうでもない」と告げられるかもしれないし、嫌いな人に嫌いというのは言わずもがな。権力者にそうすれば、八つ裂きにされる可能性もある。

 

「犬に食われる」とはそういうことかも。

 

 

 

そんなこんなで、自由とは自分の選択で動き、結果も受け入れる覚悟をすること。

 

 

 

尾崎豊は自由という言葉をたくさん使った。「自由って一体何だい?」とシャウトしていた。

 

僕も若い頃、自由の意味もわからずに居て彼の歌をたくさん口ずさみ雄叫びをあげた。

 

 

 

そんなこんだを経てだんだん、少しずつ、自由のベールが溶ける歳末。自由だと感じる夜。

 

ニンゲンは犬に食われるほど自由だ、っていうのを、鮭とばみたいにわしわし噛みしめる夜。